2007年の冬は例外的に雪が少なかった。そのため琵琶湖の水の循環が果たされず湖底の酸素濃度が少なく生態系に悪い影響が懸念されていた。2008年は2月のバレンタインデーを中心に雪が降り、ここマキノでも100cmに達する積雪があった。3月7日現在でも20cmぐらいの雪がバラ園を覆っている。このため園芸作業はほとんど不可能で、薔薇の木の周りの雪を取り除き、折れた部分を剪定するとともに折れていない分も切り戻しをする。この時期の楽しみは普段見られない小鳥が雪のないベランダや軒下にやってくることと、雪の上に普段は見られない動物の足跡を見つけることである。
左の写真は野ウサギの足跡である。以前はたくさん見られたが最近付近の開発が進むとともに数少なくなっている。
右は猫の足跡。雪が少ないともっと鮮明になり小さくなってまさに梅の花という感じがする。
小鳥ではヤマガラやシジュウカラは通常に観察され、ミカンをおけばメジロ、ヒヨドリが来る。ツグミは地面の上でえさ探しをしている。
左はミヤマホオジロで軒下のプランターに来たもの。片足をあげとさかを立てているのが可愛い。
右の写真は木の上でおすましをしているシジュウカラ。
ドングリをついばむのが目のぎょろっとしたカケス。写真を撮るのが難しく未だとれていない。集団で来るエナガやメジロ、アオジやコゲラ(キツツキの仲間)も来る。地上が雪に覆われているときは彼らは木の幹をキツツキのように伝いながらえさ探しをしている。
少し温度がたいとき雪は枯れ木を彩る。多すぎると枝を折るがまさに枯れ木に花を咲かせるの感がある。朝日が当たるとピンク色に染まってさらに美しい。
雪の下から出てくる花はスノードロップ。その名の通り、可憐な花である。
琵琶湖畔が雪に覆われたときは湖畔に多くの水鳥が群れる。
たとえば京都の鴨川で見られるユリカモメ、通称ミヤコドリも見られる。 水上に浮かんでいるカモの仲間と異なりこちらは人なつっこい。