湖北里山の薔薇から湖南ベランダ園芸のバラへ

マキノの自然と雑木林の中で咲かせたバラを紹介してきた著者が引越し後ベランダで育てるバラを紹介

秋と落ち葉とバラ

雑木林の秋は木の種類ごとに色や紅葉の時期が異なり、長い間楽しめる。最も早く紅葉するのがメープル、それに次いでユリノキの黄葉とヤマボウシ。メープルはテッポウムシと台風のため2度倒れたのを立て直したため、今年は葉が少なく例年ほどきれいではなかった。秋の気温が高く全国的にモミジが余りきれいでないといわれていたが、マキノのモミジはそれなりに美しい。


   ヤマボウシの紅葉






   芝生に上にユリノキの葉一枚




   2001年にギンナンを植えてから10年経った銀杏(イチョウ)の木




   青空に映える黄葉 まさに金色の小さき小鳥。 その中に混じっている緑色の葉はツルバラデューン




   木の足元には早くも黄色の絨緞が出来ている。

           ここでまたリルケの詩を一つ


          Herbst


          Die Blätter fallen, fallen wie von weit,
          als welkten in den Himmeln ferne Gärten;
          sie fallen mit verneinender Gebärde.

          Und in den Nächten fällt die schwere Erde
          aus allen Sternen in die Einsamkeit.

          Wir alle fallen. Diese Hand da fällt.
          Und sieh dir andre an: es ist in allen.

          Und doch ist Einer, welcher dieses Fallen
          unendlich sanft in seinen Händen hält.

                Rainer Maria Rilke (1875-1926)

          
          


          木の葉が落ちる、落ちる、はるかな彼方より、
          あたかも天国の庭園の木々が枯れたかのように。
          木の葉達は否定の身振りをしつつ落ちてくる。

          そして夜ごとにこの重たい地球が落ちる、
          すべての星々の間から孤独の中へ。

          私たちも全て落ちる。この手も落ちる。
          他のものをみてごらん。落下はすべての内にある。

          しかしながらこの落下を限りなく優しく
          その両手に受け止めてくれるものがある。




   書庫に至る道も紅葉している。カエデはほぼ黄色系統になった。



   池を巡る道にも楓の落ち葉が、でも金魚たちは冬に備えて食欲盛ん。



   勝手口の外にあるカエデの紅葉。13年前宇治黄檗から持ってきた時は20cmぐらいの    鉢植えだった。




   雑木林を背景に生えるカエデの紅葉



   木の葉があらかた散ってしまった書庫への道には落ち葉が一杯



   山茱萸(サンシュ)の実が秋晴れの空に映えて


バラは通常8月末に行う秋の剪定を9月中旬に行ったため、咲き始めが遅く10月末頃から咲き出した。しかしその頃から雨の日が多く、2,3日雨が降らないときれいに咲く花も、雨が続くと無惨な姿になる。


   鉢植えのストローベリフィンガーは枝を伸ばしてよく咲いた。




   玄関前のグラハムトーマスは11月から12月末まで咲き続け、12月17日の雪で下の写真のような氷漬けのバラとなった。