湖北里山の薔薇から湖南ベランダ園芸のバラへ

マキノの自然と雑木林の中で咲かせたバラを紹介してきた著者が引越し後ベランダで育てるバラを紹介

2012年マキノの秋

前回書いてから早3月がたった。今日3月2日のマキノはまた雪が一日舞っていた。
2月に薔薇を剪定した。今年は昨年と異なり2月は比較的積雪が少なかった。
それでも最高45cmの積雪、今日現在なお20cmぐらい残っている。
昨年末、11月から12月始めにかけて、ログ壁の色直しを行った。これまでのチーク色が3度目の上塗りだと暗い色となるので新しく明るい色にした。どんな色の薔薇が似合うか楽しみ。

正面

西側の窓と鎧戸
[
全景

ドーマー


詩を一つ。ドイツの女流詩人 の詩

Was brauchst du?

Was brauchst du? Ein Baum, ein Haus, um zu
verstehen wie groß, wie klein das Leben als Menschen ist.
Wie groß, wie klein, wenn du aufblickst zur Krone,
wenn du dich verlierst in grüner üppiger Schönheit.
Wie groß, wie klein bedeckst du. Wie kurz dein Leben ist,
wenn du es vergleichst mit dem Leben der Bäume.

Du brauchst einen Baum. Du brauchst ein Haus.
Kein Haus für dich allein. Nur einen Winkel, nur ein Dach,
um zu sitzen, um zu denken, um zu schlafen, um zu träumen,
um zu schreiben, um zu schweigen, um einen Freund zu sehen,
um die Gestirne zu sehen, das Gras zu sehen,
die Blume zu sehen, den Himmel zu sehen.
Friedrike Mayröcker (1924 - )


必要なものはなに?

きみにはなにが要る?一本の樹、一軒の家、それも
丁度くらいの大きさで、人が生きられるに十分な小ささの
大きくもなく 小さくもない、きみが樹のてっ辺を見上げるときにも
緑に生い茂った美しさに夢中になるときも
隠れるのに大きくもなく小さくもない
なんと短いね人生は。比べてごらんよ樹の生きる長さと

きみに必要なのは一本の樹と一軒の家
きみ一人だけのものではない家
辺鄙なところに屋根だけあって、
そこで座り、考え、そして眠って夢を見るための、
書いたり、黙想したり、友人に会うための、
星や草を見たり、花や空を眺めたりするための家が
                     


現実の庭には多くの木が生えている。年々大きくなるため、時には枝を切り落とさねばならない
一方身の回りにはこんなものが本当に必要なんだろうかと思うものが沢山ある。家の中だけでなく庭の周りにも。我々の世代(1945年以前の生まれ)は物を大切にすることが身にしみついていて、なかなか物を簡単に捨てられない。錆びた釘1本にしても曲がっていればそれを真っ直ぐにたたき直して使う。消費が美徳と言われる今の潮流に完全に取り残されている。しかしもし天変地異が起こってもなんとか工夫して生き残る知恵はあるかも知れない。自然とともに生きている限りは。


ユリノキ(上)


紅葉した楓 手前の木は既に落葉したエゴノキ



秋のケヤキ