湖北里山の薔薇から湖南ベランダ園芸のバラへ

マキノの自然と雑木林の中で咲かせたバラを紹介してきた著者が引越し後ベランダで育てるバラを紹介

絶滅危惧種

地球上に人類の数が増え、その生活範囲が広がるにつれ、限りある自然がだんだん少なくなっていく。それにしたがって自然界でひっそりと懸命に暮らしている多くの動物や植物が人知れず滅びていく。人の目につく程度のサイズならそれが絶滅する過程にあることを知ることができ、心ある人々によってなんとか彼らを守ろうとする組織もできる。パンダや日本のコウノトリなど、あるいはすでに滅びてしまった日本オオカミなどがその例である。もっと小さくて弱い生き物は声も出さずに滅びていく。子供のころ夕方になると空いっぱいに飛んでいたギンヤンマや蝙蝠を見ることはほとんどない。
先日庭で奇妙な生き物を見た。花に留まると蛾のようで飛ぶとか弱いトンボのようである。捕まえて写真を撮りネットで調べてみた。キイロツノトンボ(キバネツノトンボ)。か弱い風情から見てカゲロウの仲間と思ったらやはりそうだった。顔はひげだらけでどこが口なのか分かりずらい。


群馬県では絶滅危惧”II類、埼玉県では同A類、東京北多摩では絶滅種とか。滋賀県ではデータがないのか何も指定はない。捕まえた翌日庭に離したら大屋根を越えて飛びさった。どこかで繁殖してほしい。

植物ではたとえばわが庭にあるヒメフウロ絶滅危惧種II類に指定されている。(高知県、鹿児島、大分、岡山、京都など)ゲンノショウコの仲間で以前紹介したゲンノショウコに似た小さな花を咲かせる。花より葉が春から紅葉して美しい。園芸種として売られているような気がするが我が家では元気に増えている。高知県から来たチョウジガマズミについてきたようだ。